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人間医学社が伝えたいこと

私たちは食生活を中心に、様々な角度から 健康生活を提案しています。

1
私たちが摂った食べ物は、体内で瞬く間に分子レベル、ひいてはそれ以下のレベルにまで分解されます。また私たちの身体は驚くべき速さで分子レベルで解体されています。こうして食べたものが分解されて、私たちの構成成分に入れかわっていきます。つまり、私たちは食べたものでできているわけです。道具にしろ、製品にしろ、いいものをつくろうと思えば、いい材料を使わなければなりません。不自然なものを食べつづけていながら、しっかりとした身体がつくられるかといえば、それは無理な話です。
2
政治、経済はグローバル化していますが、食生活はローカルに、日本食を中心に食べるようにしましょう。新鮮なものを新鮮なうちに食べることが、食べ物がもつ生命力をいただくことになるからです。
3
日本食、いわゆる和食は主食である穀類を第一とし、それに野菜、海藻類、豆類、魚貝類を副食として摂るというスタイルを基本としています。
4
できる限り、手作りの食べ物を食べましょう。インスタント食品、加工食品は食品添加物の解毒に余計な負担をかけてしまいます。旬のものを使って楽しく調理し、美味しく食べましょう。食事は決まった時間に摂るようにしましょう。
5
食事をする時は姿勢を美しく、口は閉じて、しっかりとよく噛んで食べましょう。
脳の活性化と若返りホルモンの分泌が盛んになります。
6
私たちは50年以上前から三白の害を説いてきました。三白とは、白米、白パン、白砂糖をさしています。それに対し、未精白穀物や純良な黒砂糖・ハチミツといったものを摂るようにしましょうと提案してきました。
7
三白の害は現代における長寿の条件として注目されているカロリー制限と糖化反応をすすめない食事に先がけるものだったといえると思います。
8
現代の食生活の特徴は、甘いもの、冷たいもの、油ものが非常に多いという点にあります。

甘いものは血糖値の急上昇と急降下を生みだし、精神状態の不安定をもたらしますし、血液中の過剰な糖はタンパクや脂質と結合して糖化反応を起こし、最終的に終末糖化産物という厄介なゴミを貯めていくことになります。

冷たいものの摂り過ぎは、胃腸を冷やし、消化吸収力を低下させます。胃酸の分泌を抑えるため、食べたものの殺菌が不十分となり、タンパク質の分解がすすみにくくなります。さらに冷たいものを体温まで上昇させるために余分なエネルギーが使われることから、冷たいものを摂れば摂るだけ疲れ易くなります。

油ものが多いといっても、それはリノール酸リッチの植物油とか動物性の脂肪が多いという意味です。油というものは甘味、苦味といった五味のどれにも入らないのに、食べだしたら止められないのは、脳内麻薬としての働きがあるからです。
それだけに油、それも脂肪酸の選択が重要になってきます。つまりリノール酸、アラキドン酸といった脂肪酸を減らし、α-リノレン酸、EPA、DHA、1価不飽和脂肪酸(オリーブ油など)といった脂肪酸を摂るようにしましょう。
9
筋肉を落とさないよう、特に下半身の筋肉を落とさないよう、少しきつめの運動を週に2〜3回は行うようにしましょう。スクワットとか大また歩きなどがおすすめです。
関節の可動範囲が狭くならないように真向法などもすすめられます。気の流れをよくするために、気功法なども生活の一部としましょう。
10
質の良い睡眠が得られるように、夕食は早めに済ませ、それ以降は何も食べたり飲んだりしないようにしましょう。このことは逆流症を防ぐことにもつながります。寝室は真っ暗にしてメラトニンが十分に出るようにしましょう。起床後は朝日をたっぷりと浴びて歩き、ビタミンDを貯えましょう。朝日を浴びてから約15時間後にメラトニンが分泌され始めますから、その頃から寝るのが理想といえます。

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